耐火物のリサイクル ワークフロー | 耐火物の基礎知識 | 取り扱い耐火物 |
耐火物のリサイクルってどうやるの?
製鉄所やセメント工場、ガラス工場等の各種工業炉で過酷な環境下で使用された耐火物は、あるタイミングで再施工される為に解体されます。
その解体された耐火物を、当社の熟練した選別員により、形状や化学成分をもとに種類ごとに選別回収します。回収する耐火物の中には使用時に異物(スラグや鉄など)が付着したものもあるため、必要に応じケレン(異物を取り除く作業)をおこないます。
選別回収された耐火物は、お客様のリクエストに合わせ乾燥し、粉砕、整粒加工し、耐火物原料としてリサイクルされます。
ある耐火物は回収後パレットに積まれ、ガーデニングやエクステリア向けに景観材煉瓦としてリユースされます
当社で製造したリサイクル耐火物原料は耐火物メーカーで鉱物を粉砕、整粒加工したバージン原料の代替品として耐火物製造時に使用されます。
リサイクル耐火物原料を使用した耐火物は再度、製鉄所などに納入されます。
耐火物の基礎知識
耐火物って?
高温で溶融しにくく、高熱に耐えうるものをいいます。
製鉄業での溶鉱炉、ガラスを溶かす溶解炉、セメントをつくる焼成炉やゴミを燃やす焼却炉など、様々な設備で使用されています。
これら各種工業においては、窯炉の内部を高温に保って、必要な反応をさせるのでその内張りに多くの耐火物が使用されています。従って耐火物は
① 炉内の温度に耐えるだけの高い溶融軟化点をもつこと
② 炉内の科学的・物理的反応条件に出来るだけ長時間耐えること
③ 熱損失を小さくするために熱伝導率が低いこと
が必要です。
高温っていったい何度のこと?
一般的に1,500℃以上です。
JIS(日本工業規格)では温度の下限をSK26(1,580℃)とし、これ以上の耐火度を有するものを耐火物といいます。
耐火物の種類って?
形態で大きく分けて2種類、化学成分では3種類に分けられます。
● 形態
「定形耐火物」 | 煉瓦、プレート ブロック状で積み上げたり、組み込んだりして施工します。 |
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「不定形耐火物」 | 粉末状、粘土状 セメントのように吹き付けたり、流し込んだりして施工します。 |
● 化学成分
「酸性耐火物」 | シリカ(SiO2)やジルコン(ZrO2)など、酸性酸化物を主体とする耐火物。 珪石煉瓦、ろう石煉瓦、粘土(シャモット)煉瓦、ジルコン煉瓦など。 |
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「塩基性耐火物」 | マグネシア(MgO)や石灰(CaO)など、塩基性酸化物を主体とする耐火物。 マグネシアカーボン質煉瓦、マグネシアクロム質煉瓦、ドロマイト煉瓦など。 |
「中性耐火物」 | 酸性耐火物、塩基性耐火物いずれにも属さない耐火物。 高アルミナ質煉瓦、炭素質煉瓦、炭化珪素質煉瓦、クロム煉瓦など。 |
上記記載の耐火煉瓦はいずれも取り扱っておりますのでお気軽に声をおかけください。お問い合せ